「ーーー私ね…」 私は、もう会えないと思っていた 愛しい人を前に 素直な気持ちを 話し始めた… 「ーーー私… ケンの一言で ちゃんと王女としての役割を 果たそうって 思えるようになったの… 伝統を守っていくのは大切だって言ってくれたよね… 本当に、 その一言で 決心ついたんだ…」 ケンは黙って聞いてくれている。 私は気持ちを奮い立たせ 続きを口にした…