彼の素直すぎる言葉に、私の耳まで赤くなる。
5年経って彼は、なんでも素直に言うことを覚えたようだ。
そんな彼に、私は腰が砕けそうになる。
意図してやっているのか。
最後は耳元で言うものだから、そうなってしまう。
それから彼は、私から離れた。
それでも、手は握ったままで。
「亜季が好きなんだ。
一生大切にする。
だから、もう1度付き合って下さい」
そう言って、頭まで下げられた。
雑誌などでは、プレイボーイとかイケメンとか書かれているのに。
「プロのサッカー選手が、そんな人前で頭下げていいの?」
照れ隠しのように、視線をそらして私は言う。


