「でも、隆弘の気持ちを無視して別れた。
酷いことしたのに、何で連絡なんてしたの?」
隆弘の気持ちが分からなかった。
その真実を聞くのは、物凄く怖くて。
私は、下を向いたまま聞いた。
怖くて、知らない間に手が震えていた。
そんな私の手をぎゅっと握り、笑いながら言う。
「酷いことされたなんて思っていない。仕方のないことだって分かっているから」
それから急に、手を離して私を抱きしめた。
「それにまだ、亜季が好きだから。もう1度やり直したいと思ったから、連絡したんだよ」
その言葉には驚いた。
それこそありえないことだ。
だから、隆弘から離れようともがく。


