「あ、由佳理?
あんたが紹介してくれたヤツ、最悪だったんだけど!」



怒りながら友達に言った。



『え?何かあったの?』



急な怒りの電話で、由佳理も驚いている。



「アイツ、会って間もない女にキスしようとしたんだけど!」


『は!?何それ!
もちろん、未遂だよね?』



私の言葉に驚いて、由佳理の声も大きくなっている。



「当たり前でしょっ。
ムカついたから、ぶん殴った」



思いっきり叩いたせいで、まだ掌が痛い。



『それは、正解だねー。
ごめん、そんなヤツ紹介して』


「まぁ、由佳理のせいでもないけどね。
とうぶん、男いらないよ」