その画面を見ただろう。
何も言わずに、携帯を返してきた。
「亜季……もしかしてまだ、好きなの?」
それでも、遠慮がちに聞いてきた。
今でも、こうやって気にしているということは、好きってことに繋がる。
だって、画面に書いてあった得点者は、高校で別れてプロになった私の元カレだったから。
「違う、違うよ。
好きとかじゃなくて……まぁ、大きな存在に変わりはないけど」
そう言うけど、由佳理の表情は心配そうだ。
「今でも、チェックしているの?」
「あ、うん、結果やニュースぐらいは。
元々、サッカー好きだから習慣になってさ。
慣れって怖いよね」


