side 紅夜
俺が言ったとおりあの子に明日は来なかった。
そして、俺が教室に入った瞬間、
翔太が俺のところに来た。
「おい!あの子…交通事故で死んだって…。」
なんでいきなり…。と翔太は怯えた声で言った。
「そんなこと知らねぇよ。」
「はぁ?」
「俺…言ったよな?明日が来ないかもしれないって。」
すると、翔太は俺の胸ぐらを掴み、
「…っざけんな!人が一人死んでんだぞ!
なんでそんな平気な顔してんだよ!」
「だって俺に関係ねぇじゃん。」
「は?チッ…もういい。」
お前にはがっかりだよ。
そう言って翔太は自分の席に戻っていった。