side 真宮 紅夜 ─ まみや こうや




暑い夏の日。




学校が終わって、放課後。




「こ、紅夜君!好きです!」




あぁ、またか…。




「えっと…返事は明日でいいです!」




と言って女子は走り去ってしまった。




「はぁ…。」




これで…何度目だろうか?




毎日毎日、靴箱に手紙が入っている。




そして、決まって体育館裏に呼び出されては、




「好きです!付き合ってください!」




と告白され、




言った本人は返事を聞かずに走り去ってしまう。








「チッ…付き合うわけねぇだろ。」