「…きれい」 「気に入ってもらえてよかった♪」 「でもこれ、高かったんじゃ…」 「…大丈夫、」 惟月がそう言うんなら大丈夫だと思うけど…。 「あ、それから…」 「え、まだあるの??」 あたし、もう十分なのに…。 「手、出して」 「?」 不思議に思いながらも、惟月に向かって手を出した。 握られていた手から落ちてきた“何か”。 「ん…?これ、どこかで見たことある…」