「美月ー」 「ッ!」 部屋に入ってきた惟月が、あたしを後ろから抱きしめる。 「もぅ…びっくりするでしょぉー!」 「ははっ、ごめんごめん」 最近知ったこと。 惟月はイタズラが好きでよくサプライズを仕掛ける。 「バレンタインのお返し♪」 そう言って、ピンク色の大きなプレゼントをくれた。 「わぁー!すごい! …開けていーい?」 「ん、どうぞ」 何が入ってるんだろう…。