惟月がいないだけで何も出来ないあたしとすごい差があった。 惟月…あたし、頑張るから。 惟月と釣り合う女の子になるから。 だから、だから…っ! 置いて、行かないで…。 「んっ…ぅ…」 「美月?!…卒業生じゃないのに…」 「ごめ…、んっく…」 「はい、ハンカチ」 「あ"りがとぉ…っ」 この学校で最後に見たあなたは、少し目が潤んでいました。 「ね、惟月…」