「美月、起きな。
初日の出見に行くんだろ?」
「ん…ぅぅ…ぁと、5ふん…」
…なんて、ウソ。
ほんとは起きてたけどお兄ちゃんに起こしてもらいたくて寝たフリしてた。
それで、やっぱりお兄ちゃんは来てくれた。
「美月?…起きないとキスするぞ?」
「―!?」
急いで起き上がる。
すぐ目の前にあったお兄ちゃんの顔。
「…んぅっ?!」
「…隙あり」
悪戯っ子のように、ニィッと笑う。
初めて見るお兄ちゃんの表情に、胸がドキドキした。
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