もう、何でこんなにいい人なんだろう…?! 涙出そう…。 そう思って、少し横を向いて涙を拭った。 「…え」 ちょうどガラス越しを歩いていた2人。 1番見たくないツーショットが、そこにはあった。 「美月ちゃん…?っ、」 あたしの視線に沿って目を動かした叉牙くんも、固まった。 惟月と成宮さんが…2人で、歩いていた。 ただそれだけ、だったんだけど。 あたしにとっては、十分な不安要素だった。