「っ…美月!!」 あたしを呼ぶ声が聞こえたけど、走り出した。 だって…要ちゃんが、聞いてたかもしれないのに。 あたし、何てこと言っちゃったの? バカだ…ッ!!!! 「美月!どこ行く気だ?!」 「っ…ぇ、!?」 手首を掴まれて我に返った。 あたしが居たのは、明らかに裏路地だった。 「ぁ…」 気まずいけど、振り返れば息を乱してない惟月が居た。 さすがサッカー部…。 「美月…さっきの、」