ぼーっと見ていると、可愛い女の子が視界に入った。

あれって、確か…蓮城の制服。

いいな、着たいな…。


「ねぇ楓くん!
 楓くんの好きな作家さんの新作あるよ!」


…楓くん?

こんな珍しい名前、親戚以外、いない…。


「あ、ほんとだ。売ってたんだ」


久しぶりに見る、制服。

惟月…惟月、だ。


「「あ…」」


そのとき、惟月と目が合った。

やだ、恥ずかしい…!


「?楓くん、知り合い?」