「何でそんなに落ち着いてるのー!!」 曖昧に笑って、遠くにある掲示板を見た。 ここからじゃまだ番号はわからない。 でもね、受かっても…受からなくてもいい。 あたしが1番欲しいのは、合格じゃないの。 あの日からずっと変わらない。 あたしが欲しいのは…惟月だけ。 「美月、あ、あったよー!!!!」 「へ?…ぁ」 気付いたら掲示板の前。 あたしの番号は…828。 惟月の誕生日だ…なんて考える自分を笑った。