頭まで布団を被って、反対方向を向く。 ごめんね、お兄ちゃん…ごめんね… 声を出さないように、静かに泣く。 あたしのこと嫌いになったよね…? でも、そっちのほうが…勉強頑張れるよね? 美月は1人で大丈夫だから… 「みーつっきちゃん!」 「…ぇ?」 目だけ声の方に向けると、お兄ちゃんはいなくなっていて知らない男の子がいた。 「あっれ…覚えてねぇ? 俺が運んだんだけど」 「そ、そぉなんですか…? ありがとうございました!」