あの日、惟月に抱きしめられて数日経った。 叉牙くんはいつもとちょっと違う。 やっぱり、ダメだよね…。 あたしと惟月は兄妹なんだもん…。 でも惟月と離れたくない…。 だって惟月が好きなんだもん。 「美月ちゃん♪帰ろー」 「ッ、あ…うん…」 いつも笑顔だけど… ほんとに心から笑ってる? そんなこと聞けない…。 叉牙くんには内緒にしてもらおう。 惟月と離れることなんて出来ない。 叉牙くんなら…わかってくれるよね…?