「ッ、とにかく、美月ちゃんこれ…」

「…あ」


貸していたノートを受け取る。

そして叉牙くんは、去っていった。


「惟月…」

「大丈夫。俺は美月のこと、離す気ないから」


そう言って抱きしめる惟月。

惟月の腕の中は安心できる。

けど今は…不安で不安で、押し潰されそうだった…。