そう考えたら悲しくって、涙が出てきた。 「美月?泣かないで?」 冷たい手が涙を拭う。 「俺も美月に早く会いたかったよ? でも、濡れて風邪ひいたら…って考えたら、さ」 「ふぇ…っ、惟月ぃ」 ぎゅうっと抱きつく。 惟月も抱きしめてくれて、とくん…とくん…って心臓の音が聞こえた。 「だぁいすきッ!…えへへ」 「俺も、だぁいすきッ」 惟月の顔が近づいて、柔らかい唇がおでこに触れる。