「すげぇー!!」 無邪気な叉牙くんを見てると、胸がきゅう…ってなる。 それは、苦しい痛み。 叉牙くんはあたしを思って、送ってくれてるんだよね…。 「あのね?叉牙くん」 「ん?」 「もう…送ってくれなくて、いいよ…?」 「…」 俯いてフォークを止める叉牙くん。 言っちゃ…った。 もう戻れない。 「美月ちゃん」 「えっ?…ッ」 唇に触れる唇。 前と…同じ。