「ただいま〜」 「おかえりッ!」 まだ春休みの惟月が出迎えてくれる。 「クラスどうだった?」 「要ちゃんと一緒♪」 「良かったぁ〜」 ほうっと息を吐く。 もう、惟月は心配性なんだからぁ。 でも惟月はあたしがびみょーに人見知りなこと、知ってるからね。 「ぁっ…でも、ね」 「ん?」 「そのぉ〜叉牙くん、とも…一緒なの」 一応…言っといたほうがいい…よね? 黙ったままの惟月を見上げた。 「あの…惟月?」