その日の昼には、私はもう飛行機に乗っていた。


ママはもう、転校届けを出していたみたい。


「どうしてそんな、勝手な真似するの?私のこと、少しは考えてよ!」


私は、ママに怒鳴った。


「考えて、こうしたの。」


冷静に私の質問に答えるママ。


私はママの言ってる事が理解できなかった。


私はムスッとした表情をしたまま、何時間も音楽を聴きながら時間を潰した。


さようなら、アメリカ。


久しぶり、日本。


日本に着くと、当たり前だけど、たくさんの漢字、ひらがな、カタカナ。


あれ、私ってばこんなに漢字読めなかったっけ?


なんて思いながら、家への道中を車で走った。