「だろ?そこが一番大事なんだよ。年齢なんて気にせずお前があいつを好きなように、あいつもお前が好きなんだよ」
私が彼を想うのと同じ。彼も私を想ってくれている。
『ただありのままの七恵が好きで、一緒にいたいって思ってる』
そんな彼の大きな気持ちに、今更気付くなんて。
「……北見さん、私行ってきます」
呟くと私は席を立ち、上着もバッグも一気に手に抱えだす。
「おう。いつも通り、ガツンと気持ちぶつけてやれ」
「はい!」
そして北見さんへ勢いよく一礼すると、駆け足で居酒屋を飛び出した。ジョッキのビールも、飲みかけのまま。



