お母さんのラッピングしたレモンケーキを持って斜め前の家のインターフォンを押した。 ガチャっていう音と共に出てきたのは陽子さんだった。 「あら、海ちゃん。いらっしゃい。あがってって」 「ありがとうございます」 「陽子さん、これお母さんが」 お家にあがって陽子さんにレモンケーキを渡した 「あら、ありがとうね!今切って持っていくから、大空の部屋にでも行きなさい」 「はい」