この空の下で


「凛ちゃん今日はごめんね?
部屋に入るつもりは本当になくて。
勝手に聞いて来ちゃってごめん。
よく考えたらキモいよね。」

「うん。キモい。
結衣の電話に気付かず、
寝てたあたしが悪いからいいよ!
あ‼︎
あたしサングラス、
持って帰って来ちゃったよね?
もしかして、それ取りに来た?
大事な物だった?」

急に思い出したサングラス。

洗面所に取りに行き、
タオルで一応拭いてから優くんに返す。

「そうなんだよ!これ1番の宝物!」

そう言う優くんに、

「ごめん。汚しちゃったかも。」

もしかして好きな人に貰った物?
申し訳なくなり謝る。

「いや、嘘だし。」

「おい!
嘘はつかないんじゃねーのかよ!」

騙されたあたしは怒って言う。

「人を悲しませる嘘はつかないの!」

何も言えません。

「あたしも人を傷付けたり、
悲しめたり苦しめたりする嘘は、
もうつかない!」

「じゃあ〜約束ね!」

「いや〜あなたとは約束しません!」

なんだろこの前から知ってる様な感じ。



あ‼︎
優くんは結衣に似てるんだ!