この空の下で


「メールも電話も無視してごめんね。」

「俺もしつこくてごめん。」

「この間はごめんね。
感情的になりすぎちゃった。
あたしね?
ずーっと我慢してた。
知ってるのに言えずにいた。
学自身が気付いてくれるんじゃないかと、ずっと我慢して待ってた。
あたしの変化に気付いて、
やめてくれたら。そう思ってた。
けど、気付いてくれなかった。
あたしちゃんと笑えてた?
ちゃんと笑ったのいつだろ?
思い出せないよ。

学に自分から、
好きとか愛してるって、
いつから言ってないと思う?
かなり経つと思うよ。

すごく苦しい思いしてきたけど、
出会わなければ良かったは言い過ぎた。
楽しかった記憶だってあるからね。

それを謝りたかった。
学?
好きになってくれて、
付き合ってくれてありがとう。
でも、もうあたし達は無理だよ?
お互いの思いがバラバラな今、
何をどうしたって戻ることはない。
だからわかって?
あたしはもう学の事好きじゃない。」

下を向いている学に優しく話す。
言ってる事は間違ってない。

お願いわかって下さい。
あなたも早く楽になって下さい。

もうあたし達は、壊れてしまったの。