この空の下で


「ー・・・ちゃん起きて〜!
時間大丈夫ー?お昼過ぎちゃったよ〜」


「え?あれ?なに?ここはどこ?」


優くんの声で起きたけど何故か真っ暗。

「りんりんおはよー。
剛たち送った後俺も限界で、
凛ちゃん起こしたけど起きないし、
地下の駐車場にとめて寝ちゃってた。」

「おはよー。ごめん。時間大丈夫?
あたしここでいーから。ってここはどこ?結衣は?お菓子は?」

寝呆けてるあたしは、
わけのわからない事を言っている。

「凛ちゃん落ち着け!
俺は用事ないよ。
さっきから何度も、
凛ちゃんの携帯鳴ってたから起こしたの。
用事あるんじゃないの?大丈夫?」

そう言いながら、
コーヒーを差し出してくれた。

あれ?シートまで倒して寝てたのか。
シートを戻しながらコーヒーを貰う。

「ヤバい。爆睡しちゃった。
シートまで倒してくれたんだね。
ごめんね。」

そう言いながら携帯を探す。

携帯を見ると着信は結衣からだった。

メールは結衣と廉から。

「電話は結衣からだったよ。」

何故か報告するあたし。

「彼氏から連絡来てないの?」

「メールがきてたよ。」

この時、
あなたの顔なんて全く見なかった。
どんな顔してたの?
あたしは携帯を見ながら、
廉に別れを伝えよう。そう思っていた。