この空の下で


「ごめん。違う。
俺はそんな事が言いたいんじゃない。
凛ちゃんを泣かすつもりなんてなくて、
さっき、
好きってわからないって言ってたじゃん?
過去に何があったのか知らね〜けど、
俺は付き合ってる彼女に、
そんな事言われたら、
そんな顔されたら悲しい。
凛ちゃんのそんな顔、俺は見たくない。
言い方悪くて、
凛ちゃんを傷付けたなら本当にごめん。」

さっきより近くに来て頭を下げている。

「だって、本当にわかんないんだもん。
彼氏は優しくて一緒にいると楽しいよ?
けど、好きかって聞かれたらワカラナイ。
だから、
別れようって言われるのを待ってるの。
最低だってわかってるけど、
彼氏をこれ以上、、、」

「は?
同情で付き合ってくれてる彼女なんて、
いらね〜しょ?
俺はいらね〜。そんな女。
自分がこれ以上悪くなりたくないから、
言えね〜んだろ?マジで最低だな。」

言葉が胸に突き刺さった。
優くんが言ってる事が正しい。

廉や結衣だって、
本当はこう思ってるはず。
最低な女だってわかってる。
自分が悪くなりたくなくて、
別れないでいるのも、
きっとみんなわかってるよ。
わかってるけど言えないでいるみんなに、ただ甘えてただけだよね。
わかってたけど、
面と向かって言われると心が痛い。
しかも、
今日会ったばかりの人になんでわかるの?

涙は溢れるばかりで、
止めることが出来ない。