この空の下で


「優!なんなの?なんでなの?
何してんの?最低だよ。最低!!」

電話をきり、携帯を優に投げつけた。
そのまま優の近くまでいき、
服を引っ張りながら下を向いた。

「子供って何?何してるの?
ねえ、なんで?
優、なんでなの?
こんなの悲しすぎるよ。
あたしは優を一生許さない。

いや、一生、会う事出来ないか。

もう一生、
メールする事も、話す事も、会う事も、
愛し合う事も出来ない。

ねえ、なんで?」

別れるつもりだったけど、
こんな終わり方は悲しすぎる。

なんで?

そう何回聞いたって、
答えがあるわけではないのは、
あたしだってわかってる。

けど、なんで?しか言えない。

優の服を引っ張りながら、
優の涙があたしの手に落ちても、
なんで?そう何回も言っていた。

ごめん。

そう言う優に、
なんで?ねえ?なんでなの?

何度も何度も聞いていた。

優が何か言おうとしても聞きたくなくて、なんで?と言い続けた。

優から言い訳なんて聞きたくない。

けど事実を受け入れる事が出来ない。

ねえ、なんでなの?
どうしてなの?なんでなの?

何度言ったんだろう。