「ごめーん。」 今日は結衣の方が早く来ていた。 「今来たとこだから! ねえ今日も居酒屋にしない?」 あたしに駆け寄りならがら結衣が言う。 確かに。 あたしが結衣に話したい事は、 静かな所では無理。 あたし達はこの間の居酒屋へ向かった。 優くんと会った居酒屋に。 それだけで少し胸が苦しい。 なんて言えばいいのか。 結衣には全部話そう。 ズルいあたしを。 汚く軽いあたしを。 でも結衣には嫌われたくない。 優くんとは違うもん。 大事な友達だから。