この空の下で


「凛ちゃんごめん。
キモすぎて引くよね。
わかってるけど、嘘はつきたくないし、
でもこれで嘘はない。
勝手なのはわかってるけど、
友達でいてください。」

「あ、うーん、えっと、、、
頭で理解しようと思っても出来なくて。

あの、その、
キモくはないけど、怖い。

ごめん。今はそれ以外わからない。
なんて言ったらいいのかわからない。」

嘘でしょ?
そう言いたいのに、
言ってはいけない気がした。

「ごめん。
でも、言った事は全部本当だから。
これが真実だから。」

真実だと言われても、
全く信じる事が出来ない。

好きだと言われても、
自分の事ではない様な感覚。
なんとも思わないあたしの心。

ただ、
あたしを見ていた、
思っていた事実が怖い。

泣きそうな苦しそうな顔が見れない。

けど、ちゃんと言わなければ。

あたしは今日もう逃げないと決めた。
嘘はつかない。
たとえ傷付けたとしても嘘は言えない。

人を傷付けない嘘なんて、
本当にあるのかな?
傷付けなかっとたとしても、嘘は嘘。