佐紀は、バスケットに打ち込んだ。

祐太が大好きだったバスケット、

そのバスケットをすることによって、
祐太との繋がりを、感じたかったのだった。


バスケットをしている時は、
全てを忘れることが出来た。

しかし、それが終わると、否が応でも、
祐太の事が浮かび上がって来る。

しかし佐紀は、
それを客観的に見る事にしていた。

祐太の事を思いだすと、どうしても一緒に
事故の事を思い出さざるを得ない。

だから祐太の事を、少し離れた所から見て
事故を思い出さない様にしようとしていた。