第2体育館に着くと、ちょうど休憩なのか、 女子が数人、入り口の所でたむろしていた よく観ると、その中に、 佐紀の知った顔があった。 高校の時、合宿で世話になった理恵だった 佐紀は、理恵の前に行くと、声をかけた。 「こんにちは」 理恵が顔を上げ、佐紀を見ると、 ぱっと、明るい顔になった。 「あら、あなた」 理恵は立ち上がると、 「そっかぁ。 入学おめでとう。来たんだぁ」 「はいっ、よろしくお願いします」 佐紀は、ペコリと、頭を下げた。