「部活~ウチらバスケ部~番外編」    佐紀、二十歳


その後佐紀は、
実家に向かう電車の中にいた


佐紀が電車に揺られていると、
梨沙から、電話がかかって来た。


  「もしもし」


  「あっ、サキ、今どうしてるの?」


  「電車。

   もうすぐ、駅に着くよ」


  「そっかぁ、だよね。

   サキ、大丈夫?」


  「うん」


  「祐太の通夜、明日の夕方から
   やるみたい。

   サキ、行く?」


  「うん、そのつもり」


  「じゃあ、後で」


  「うん、ありがとう」


  「何、他人みたいな事、言ってんの。

   二人の仲じゃん。

   そんなこと言ってたら、怒るよ」


梨沙は、陽気に言って、
何とか佐紀の気持ちをほぐそうとするが
佐紀の気持ちは、沈んだままだった。


  「ゴメン」


  「もぅ~、じゃっ、後で」


  「うん、じゃあ」