「部活~ウチらバスケ部~番外編」    佐紀、二十歳


***  デート  ***

電車が駅に着き、待ち合わせ場所に行くと
祐太はもう来ていた。

佐紀は、小走りで、祐太の所へ行くと


  「ごめん、待った?」


  「いやっ」


いつもの事ではあるが、
祐太は素っ気ない。

本当は、祐太は、
かなり長い時間待っていた

しかし、佐紀には、
それを知る術がない故に、
祐太は、余計な事は言わなかった。

佐紀は、後ろ向きに歩きながら、


  「じゃあ、行こっ」


  「うん」


公園行きのバスに乗ると、
佐紀は、いつものように、
これまでの時間を埋めるかのように、
イッパイ、話した。

祐太も、いつものように、
時々、相槌を入れるものの、
ほとんど、聴いているだけだった。