*** デート ***
電車が駅に着き、待ち合わせ場所に行くと
祐太はもう来ていた。
佐紀は、小走りで、祐太の所へ行くと
「ごめん、待った?」
「いやっ」
いつもの事ではあるが、
祐太は素っ気ない。
本当は、祐太は、
かなり長い時間待っていた
しかし、佐紀には、
それを知る術がない故に、
祐太は、余計な事は言わなかった。
佐紀は、後ろ向きに歩きながら、
「じゃあ、行こっ」
「うん」
公園行きのバスに乗ると、
佐紀は、いつものように、
これまでの時間を埋めるかのように、
イッパイ、話した。
祐太も、いつものように、
時々、相槌を入れるものの、
ほとんど、聴いているだけだった。

