「部活~ウチらバスケ部~番外編」    佐紀、二十歳


頭上には、花火が上がっていたが、とても、
立ち止まって見る雰囲気ではなかった。

時々、大きな花火が上がって、
“ドーン”と、お腹に響く大きな音がすると
皆が上を見上げ、


  「おおっ」


と、感動の声をあげていた。



  「花火、見に行こうか」


祐太と腕を組んでいると、祐太の顔は、
佐紀の頭の上になる。


  「うん」


佐紀は、祐太を見上げながら、そう答えた。

祐太は、笑顔で見上げる佐紀を見て、


  “かっ、かわいい!!”


再び、そう思った。


  「じゃっ、じゃあ、行こうか」


祐太は再び、しどろもどろになりながら、
そう言った。