昼休み、学生食堂。 中は、学生たちで、ごった返していた。 佐紀が学食に入ると、ナッキーの声がした 「サキぃ~、こっち、こっち」 ナッキーは、遠慮が無かった。 すぐに空いたところを探して、 隣にかばんを置き、 佐紀の席も、確保してくれていた。 空きが無くても、少しの隙間があると、 「ちょっと、ソコ、詰めてよ」 そう平気で言って、席を確保した。 少々、引っ込み思案の佐紀にとっては、 頼もしい存在だった。