次の日の朝。

伯母さんが、佐紀の部屋の前に立つと、
中に、声をかけた。


  「サキちゃん、学校、遅れるわよ。

   今日は、休みなの?」


中から、返事は無い。


  「サキちゃん、入るわよ」


中に入ると佐紀は、ぐっすり寝ていた。
伯母さんは、佐紀の肩を揺すり、


  「サキちゃん、今日、学校無いの?」


すると佐紀は、パッと目を開け、
ガバッと起き上がった。

そして、時計に目をやると、


  「ヤバい、もう、こんな時間!

   あっ、課題」


佐紀は、あわてて、支度を始めた。