ここは、どこだろう。
広い野原の、一本道のようである。
向こうに、山が見える。
どうやら道は、その山に続いているようだ。
佐紀は、山に向かって、
その道をトボトボと、歩いて行った。
ところがその道は、途中で途切れていた。
“あれっ、何で?”
不思議に思っていると、目の前に、
お婆さんが現れた。
お婆さんは、佐紀を見ると、
「あれ、アンタ、
何でこんなトコ、いてんねん。
ここは、アンタの様な子が来るトコ
ちゃうで」
佐紀が、何か言おうとした時、
お婆さんの後ろから、祐太が出て来た。
「よっ」
「祐太っ!」
佐紀は、祐太の処へ駆け寄ろうとすると、
二人は手をあげて、それを押し留めた。
「コッチ、来たら、アカン!!」
お婆さんの大きな声に、
佐紀は思わず、足を止めた。

