僕は、怯える軍人達を見ながら、ベットから降りた。

僕は、壁にかけてある服を取りにいこうとする。

「か、勝手に動くな」

上官は、僕の動きに気づいた。

部下達が、また一斉に銃口を向けた。

僕は気にせず、向けられながらも、学生服の胸ポケットに手を入れる。

「撃て!」

警告音が鳴り響く中、銃声が轟いた。

十数丁の銃からの一斉に射撃。

しかし、発射された玉が、いきなり現れた僕を包むような炎の結界に、触れた瞬間、燃え尽きた。

「撃て!撃て!」

銃は撃ち続けられるが、僕には当たらない。

余裕で、結界内で着替え終わるのと、玉が尽きるのは同じだった。

僕は学生服姿になり、結界を解くと、ニッと笑いながら、カードを提示した。

上官は、僕のカードの表示を見て、絶句した。

「レベル108…」

そう警告音は、僕に対して発していたのだ。

後ずさる上官達を見ると、怒るのも馬鹿らしくなった。

すると、警告音も止んだ。

「失礼します」

僕は、頭を下げると、ベットに飛び乗り、そのまま窓から、ジャンプした。

病室は5階だった。

チェンジ・ザ・ハートが飛んできて、槍状になり、回転する。

僕は、中心に着地すると、そのまま地面までジャンプした。