体が異常に、ダルい…。



何とか間に合った…一限目。

席に着いたが、激しい眠気で、ふらふらしてしまう。

まるで、振り子人形ような状態に気づき、

「どうした?赤星。そんなに、俺の授業は、退屈かあ?」

数学の先生が、黒板から振り返り、僕を睨んだ。

「いえ…そ、そんなことは…」

と言いながらも、椅子から落ちそうになる。

「赤星!」

先生が放ったチョークが、額にヒットした瞬間、

僕は…机に倒れるように、眠りについた。




そして、また…

知らない世界にいた。

「よぉっ」

ピアスから、声がした。

「ぼおっとしてないで!さっさと、ポイントゲットしに行くぞ」


「僕は…一体…」

「悩むな!悩む暇があったら、ポイントゲットだ」

「き、君は…一体何なんだ」

「昨日言っただろ。勇者だって」

「勇者?…ここは一体…」

「あたしの住む世界だ。まあ〜あんたの世界とは、違うわね」

「ち、ちがう…?」

「ああ…最初から、説明すんのかよ!うざいなあー」

アルテミアは、ため息をついた。