ダブルケイ。
カウンターに座り、オレンジジュースを飲む、香里奈。
カウンター内では、里美が背を向けて、仕込みをしていた。
「里美おばさん」
返事がない。
「おばさん!」
返事がない。
香里奈は頬杖をつき、
仕方なく、
「里美お姉さん」
「なあに?香里奈ちゃん」
やっと返事が帰ってくる。
香里奈は、肩をすくめた。そして、おもむろに話しだした。
「元気がでる歌って…なんだろ?」
香里奈の質問に、里美は味見をしながら、
「それは、人それぞれ、感じ方が違うから…一概には言えないわね」
里美は振り返ると、箸でつまんだ煮物を、香里奈の口にほり込んだ。
思わず、熱さにびっくりしたが、
「おいしい!」
里美は、料理がうまい。
「歌に、興味がでたの?」
「別に…」
そっけない香里奈。
里美は、ため息をつくと、
「昔のあんたの歌は、前向きで、まっすぐな歌だったよ」
そう言うと、里美はまた鍋と向き合った。
「またやりたくなったら、いつでもやりなさい。遠慮せずに」
「うん…」
香里奈は、力なくこたえた。
カウンターに座り、オレンジジュースを飲む、香里奈。
カウンター内では、里美が背を向けて、仕込みをしていた。
「里美おばさん」
返事がない。
「おばさん!」
返事がない。
香里奈は頬杖をつき、
仕方なく、
「里美お姉さん」
「なあに?香里奈ちゃん」
やっと返事が帰ってくる。
香里奈は、肩をすくめた。そして、おもむろに話しだした。
「元気がでる歌って…なんだろ?」
香里奈の質問に、里美は味見をしながら、
「それは、人それぞれ、感じ方が違うから…一概には言えないわね」
里美は振り返ると、箸でつまんだ煮物を、香里奈の口にほり込んだ。
思わず、熱さにびっくりしたが、
「おいしい!」
里美は、料理がうまい。
「歌に、興味がでたの?」
「別に…」
そっけない香里奈。
里美は、ため息をつくと、
「昔のあんたの歌は、前向きで、まっすぐな歌だったよ」
そう言うと、里美はまた鍋と向き合った。
「またやりたくなったら、いつでもやりなさい。遠慮せずに」
「うん…」
香里奈は、力なくこたえた。