店を閉めて、病院まで付き添った里美。
意識を失っている志乃は、治療を終え、
今は、ベットに横たわっていた。
身寄りがない志乃。
里美は医者に呼ばれ、診察室にいた。
身元引受人は、里美となっていたからだ。
医者は、ディスクから振り返り、厳しい表情を向けながら、
「過労です。体が衰弱していますが…何日か休んだら、体力は回復するでしょう」
里美は、ほっと胸を撫で下ろした。
しかし、医者の厳しい表情は、変わらない。
「ただし…」
「ただし…?」
里美が聞き返した。
医者は視線をそらし、
ディスクに向かった。
「先生…」
医者は、レントゲン写真を見つめ、
「声帯が、ボロボロになっています。あまりにも、激しく、酷使し続けたからでしょう…これはひどいです」
「先生…どういう意味です…」
「治りますが…もう以前のように、歌うことはできません。普通の会話程度は、支障はないでしょうが…」
「先生!何とかならないのですか!」
里美が叫んだ。
「この子は、歌手なんです!」
医者は、首を横に振り、
「ここまで…声帯がボロボロでは…どうしょうもないです」
意識を失っている志乃は、治療を終え、
今は、ベットに横たわっていた。
身寄りがない志乃。
里美は医者に呼ばれ、診察室にいた。
身元引受人は、里美となっていたからだ。
医者は、ディスクから振り返り、厳しい表情を向けながら、
「過労です。体が衰弱していますが…何日か休んだら、体力は回復するでしょう」
里美は、ほっと胸を撫で下ろした。
しかし、医者の厳しい表情は、変わらない。
「ただし…」
「ただし…?」
里美が聞き返した。
医者は視線をそらし、
ディスクに向かった。
「先生…」
医者は、レントゲン写真を見つめ、
「声帯が、ボロボロになっています。あまりにも、激しく、酷使し続けたからでしょう…これはひどいです」
「先生…どういう意味です…」
「治りますが…もう以前のように、歌うことはできません。普通の会話程度は、支障はないでしょうが…」
「先生!何とかならないのですか!」
里美が叫んだ。
「この子は、歌手なんです!」
医者は、首を横に振り、
「ここまで…声帯がボロボロでは…どうしょうもないです」