私には第六感というものがあるらしい。小さい時はみんな見えるものだと思っていたのでよく見えていた霊の事を友達に話していた。そのせいで小学校高学年になる頃には友達はほとんど私を気味悪がって近づいてもこなかった。


高校に上がったらなにか変わるかと思ったが、そう簡単でもないらしい。


ひとりで考え事をしているとチャイムが鳴り、先生が入って来た。

「今日からこのクラスの担任になる早坂だ。よろしく。さぁ、手始めにクラスみんなの自己紹介でも
しようか。」先生がそう言った途端クラス中からブーイングの声が響いた。