無言のまま車に乗り込む。次第に小さくなっていく店の前には幸太郎と京子がいつまでも二人を乗せた車を見送っていたーー。
『…もう少し時間良いか?』
颯太郎の言葉に胸が押し潰されそうになりながらも何とか返事をする。
着いたのは茉莉の家の近所にある小高い丘の公園だった。真っ暗な駐車場に車を停めると互いにこれから起きる出来事が想像できるからか重たい無言の空気が流れる。
『ちょっと外に出てみるか。』
颯太郎がそんなことを言い出したのも、この車内の空気に耐えかねてのことだった。
『…冷えるな。大丈夫か?』
『あ、うん…。』
すっかり闇に包まれた公園は見慣れたいつもの景色とは違い少し躊躇する。茉莉は歩くスピードを速め、颯太郎の隣りに並ぶ。
暫らく歩くと、丘の上が展望台のようなスペースになっているようで、二人はそこに置かれているベンチに座り、ポツポツと光る夜景を眺める。
『今日は…ありがとう。』
先ずは茉莉が今日一日のお礼を言う。きっと今日の為に色々と考えて手配してくれたと思うとそれだけで嬉しかった。
『…もう少し時間良いか?』
颯太郎の言葉に胸が押し潰されそうになりながらも何とか返事をする。
着いたのは茉莉の家の近所にある小高い丘の公園だった。真っ暗な駐車場に車を停めると互いにこれから起きる出来事が想像できるからか重たい無言の空気が流れる。
『ちょっと外に出てみるか。』
颯太郎がそんなことを言い出したのも、この車内の空気に耐えかねてのことだった。
『…冷えるな。大丈夫か?』
『あ、うん…。』
すっかり闇に包まれた公園は見慣れたいつもの景色とは違い少し躊躇する。茉莉は歩くスピードを速め、颯太郎の隣りに並ぶ。
暫らく歩くと、丘の上が展望台のようなスペースになっているようで、二人はそこに置かれているベンチに座り、ポツポツと光る夜景を眺める。
『今日は…ありがとう。』
先ずは茉莉が今日一日のお礼を言う。きっと今日の為に色々と考えて手配してくれたと思うとそれだけで嬉しかった。

