茉莉は聞き入れる様子もなく相変わらずの状態だ。
これ以上はまずいと感じ、時間も遅いなどと適当な理由をつけ、嫌がる茉莉を引っ張り店を出た。
後ろを振り返ると意外にも大樹も美香もしっかりとした足取りだ。
まさに千鳥足の茉莉を美香に預けようとする。
『じゃあ、俺たちは帰るから、茉莉ちゃんよろしくね~っ!』
大樹と美香が手を振りながら、仲良く手を繋ぎ、夜も深まった街へ消えていった。
呆気にとられ、立ち尽くす颯太郎。
『はっ!?冗談じゃねーよっ!ちょっと待てよっ!!』
颯太郎の叫びは虚しく、すでに二人には届かなかったー。
週末とあって、まだまだ賑わう街中で酔い潰れた女一人とそんな女を支え立ち尽くす男が一人。
『…やられた。』
大樹と美香の確信犯的な行動に、過去に戻って考えなしで付いてきた自分に「おいっ考え直せ!」と言ってやりたい気持ちになった。
これ以上はまずいと感じ、時間も遅いなどと適当な理由をつけ、嫌がる茉莉を引っ張り店を出た。
後ろを振り返ると意外にも大樹も美香もしっかりとした足取りだ。
まさに千鳥足の茉莉を美香に預けようとする。
『じゃあ、俺たちは帰るから、茉莉ちゃんよろしくね~っ!』
大樹と美香が手を振りながら、仲良く手を繋ぎ、夜も深まった街へ消えていった。
呆気にとられ、立ち尽くす颯太郎。
『はっ!?冗談じゃねーよっ!ちょっと待てよっ!!』
颯太郎の叫びは虚しく、すでに二人には届かなかったー。
週末とあって、まだまだ賑わう街中で酔い潰れた女一人とそんな女を支え立ち尽くす男が一人。
『…やられた。』
大樹と美香の確信犯的な行動に、過去に戻って考えなしで付いてきた自分に「おいっ考え直せ!」と言ってやりたい気持ちになった。

