西川の迫力に圧倒されて何も言い返せなくなった茉莉は無言で引っ張られていく。
そんな二人の後ろ姿を只々呆然と立ち、見送る姿に茉莉は気づかないーー。
駅に到着してもなお西川は手を離そうとしない。
『此処までで本当に大丈夫だから。ありがとうね!』
『家まで送りますよ。』
『気持ちだけで大丈夫だから!』
『でも心配です!』
『あーもう!しつこいっ‼︎』
この押し問答を繰り返すが、いつもより強引な西川につい口調もきつくなってしまった。
『あ…ごめん。』
『はぁー分かりました、諦めますよ。気をつけて帰ってくださいね!何かあったらすぐに連絡してくださいよ‼︎』
保護者のような口調に思わず苦笑いしてしまう。
『はは…分かったよ、じゃあね。』
手を振りながら改札口の方へ向かおうとすると、またもや手首を引っ張られる。
『もうっ!今度は「んっ⁉︎」』
そんな二人の後ろ姿を只々呆然と立ち、見送る姿に茉莉は気づかないーー。
駅に到着してもなお西川は手を離そうとしない。
『此処までで本当に大丈夫だから。ありがとうね!』
『家まで送りますよ。』
『気持ちだけで大丈夫だから!』
『でも心配です!』
『あーもう!しつこいっ‼︎』
この押し問答を繰り返すが、いつもより強引な西川につい口調もきつくなってしまった。
『あ…ごめん。』
『はぁー分かりました、諦めますよ。気をつけて帰ってくださいね!何かあったらすぐに連絡してくださいよ‼︎』
保護者のような口調に思わず苦笑いしてしまう。
『はは…分かったよ、じゃあね。』
手を振りながら改札口の方へ向かおうとすると、またもや手首を引っ張られる。
『もうっ!今度は「んっ⁉︎」』

