・
「雪華…ぁれ見て!」
「…っぇ?」
彼が自分の右方向を指した。
その瞬間、重なる互いの唇。
ちゅっ…。
「…っざけないで!
いいかげんにしてょ…。
愛されるなんてうんざりよ!」
「じゃあ、なんでそんな悲しそうなの?」
彼はそう言うと私の涙を拭った。
いつの間にか泣いてたんだ。
私は彼のなにかがムカついた。
「来る者拒まず去るもの追わずの
あなたには分からない。
愛を与えなくても、つくらなくても
愛されるあなたが憎い。」
彼が悪いわけじゃない。
なのに、彼の悪口しヵ出てこない。
愛とか、友情とか、絆とか。
どれもクソッタレよ。
「だったら、俺が愛してあげる。」
「…だれを?」
彼は両手で私の顔を挟み上にあげた。
彼の目は真剣だった。
今まで見た、憎悪が一瞬で消される。
「雪華。
誰も愛してくれないんだったら
俺が飽きるほどの愛をあげる。
…なぁ、何が雪華を縛るんだ?」
「…縛られてない。
何もないけど動ヶないの。
ただ、臆病者を置いていけない自分が
動けないでいるだけ。」
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「雪華…ぁれ見て!」
「…っぇ?」
彼が自分の右方向を指した。
その瞬間、重なる互いの唇。
ちゅっ…。
「…っざけないで!
いいかげんにしてょ…。
愛されるなんてうんざりよ!」
「じゃあ、なんでそんな悲しそうなの?」
彼はそう言うと私の涙を拭った。
いつの間にか泣いてたんだ。
私は彼のなにかがムカついた。
「来る者拒まず去るもの追わずの
あなたには分からない。
愛を与えなくても、つくらなくても
愛されるあなたが憎い。」
彼が悪いわけじゃない。
なのに、彼の悪口しヵ出てこない。
愛とか、友情とか、絆とか。
どれもクソッタレよ。
「だったら、俺が愛してあげる。」
「…だれを?」
彼は両手で私の顔を挟み上にあげた。
彼の目は真剣だった。
今まで見た、憎悪が一瞬で消される。
「雪華。
誰も愛してくれないんだったら
俺が飽きるほどの愛をあげる。
…なぁ、何が雪華を縛るんだ?」
「…縛られてない。
何もないけど動ヶないの。
ただ、臆病者を置いていけない自分が
動けないでいるだけ。」
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