私の唯一の癒やしの場所。
先生たちも私のことは知っている。
だからか、何も言わない。
同情されてるからよ。
くだらない。

「ぇ?何が?」

「ん?」

「今、くだらないとかなんとか…。」

「世の中くだらないのよ。」

親からも干渉され、親戚からも離される。
なぜって?
大手企業にもうじき死ぬ奴なんか
必要ないからよ。

「そうかな?俺は楽しいよ?世の中。」

「私の世の中と他人の世の中は
 まったく一緒とは限らない。
 簡単に壊れる世の中はいらない。」

「じゃぁ、俺の世の中を見せてやるよ。
 そのかわり、俺にもあんたのいう
 自分の世の中を見せてよ。」

「どうせ、皆同じよ。」

「ま、俺は一休みするから
 体育祭終わったら起こしてね。」

彼は大きな欠伸をして奥のベッドに入った。