「ありがとう。嬉しい……っ」 大切にするねと、嬉しさに頬を緩ませる私に、 「アドレス交換した時みたいだな」 と、思い出したように笑っていた。 大翔君の連絡先を知りたいと思っていて、私の心を読んだみたいに連絡先を教えてくれた。 あの時は、本当に嬉しかった。 それに今くれたプレゼントも。 やっぱり私も大翔君に何かしたい。 そう思った時に目に入ってきたのは、 「ちょっと待ってて」 「え? ああ……」 キョトンとしながら、返事を返してくれた大翔君を確認して、小走りでレジに向かっていく。